PXについて更に知る

PXの世界観

① 患者のWin
・自らの価値を反映した医療を受けることができる

② 病院のWin
・患者中心の医療をする病院が評価される

③ 医療費のWin
・医療費のムダが削減できる
・欧米からも評価される病院が増え、メディカルツーリストの増加が期待できる

 


なぜPXでWin-Winになれるのか

ポイント① 患者と一緒に病院を創る
これまでは、病院が患者満足度調査を実施したり機能評価を受審したりするなどの自助努力によって
病院の改善を続けてきました。
しかし今後は「価値共創」の時代です。病院の「お客様」は患者です。つまり患者が答えを持っています。
患者の声をタイムラグなく反映し、一緒に病院を作り上げる視点が患者・病院双方にとってのWin-Winを実現します。

ポイント② 健康の目的を変える
これまでは、病気を根治することが目的とされていました。
しかしPXでは患者個人にとって豊かな状態であることを健康の目的とします。
必要とされるのは「治す医療」ではなく、「患者にとって必要な医療」の提供です。
医療は本来手段であり目的ではありません。
PXの実現により、患者のQOL向上、ひいては不必要な医療を省くことによる医療費の削減につながります。

ポイント③ 正しい医療が是とされる
これまでは、厚労省により2年に1回実施される診療報酬点数を意識した医療が行われ、その度に病院の方針決定を迫られてきました。
特に急性期病院では患者中心の医療を実現したくても病院経営のためにやむを得ず希望しない患者を退院させる、病院間移動させるなどの措置が取られることも珍しくありません。
PXは正しい医療を実践している病院にこそ、見返りが来るべきとのスタンスに基づいています。
米国ではPXの高い病院に経営的なインセンティブがつくように変わりました。
日本は未だ制度上では遅れていますが、正しい医療を提供する覚悟を経営者が持つことで、医療者の自己実現や幸福度の向上、定着度の向上につながります。

2015年には、日本で初めてPXについて講演が行われました。

Health 2.0 ASIA-JAPAN 2015


PSとPXの成果測定方法の違い

PSが患者評価の結果を尋ねるのに対し、PXでは患者がそう評価するに至ったプロセスを尋ねます。

[PS] A)満足したか?(結果を尋ねる)
B)大変満足・満足・普通・・・(総合的な結果を尋ねる)

[PX] A)いつ、どこで、誰によって、どのように満足したのか?(プロセスを尋ねる)
B)いつも・しばしば・全く(頻度を尋ねる)

【PXの代表的なサーベイ】
①HCAHPS;Hospital Consumer Assessment of Healthcare Providers and Systems(米国)
CMS(Centers for Medicare and Medicaid Services;厚生省・公的医療保険センター)主導で実施しているサーベイです。
実施病院は増加中で、2015年時点では米国病院の7割以上が導入しています。

②CQC;Care Quality Commission(英国)
国主導で行っている最も一般的な患者調査です。
世界のPXサーベイは英国が初めて実施しました。
他にはがん患者を対象としたPXサーベイも別途存在します。

 


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